便潜血検査について
職場の健診や、地区の健診では、便潜血検査が項目に入っていることがあります。
たいていは、2回分を提出することになっています。
結果は2回分示されていることが多いと思います。
(陽性、陽性)、(陽性、陰性)、(陰性、陽性)、(陰性、陰性)など。
一度でも陽性であったなら、大腸内視鏡検査を受けるべきなのです。
早期の大腸がんが存在した場合、便潜血検査が陽性になる確率は30~50%程度です。
つまり、半分くらいは見逃されてしまうのです。だから、2回も提出するのです。
(仮に50%とした場合、2回の検査をすり抜ける確率は25%まで低下します)
感度の低い検査ですら引っかかったのですから、ぜひ、精密検査を受けるべきなのです。
セデーションについて
当院では、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を受けていただくにあたって、
ドルミカムという静脈麻酔薬を使用しております。
かなり短時間しか作用しない薬剤ですが、目が覚めても、ぼ-っとしてしまうので、
自動車の運転や、ヒトに怪我を生じさせるおそれのある重機や機械の操作などは、当日は中止してください。
大腸カメラ(大腸内視鏡)の実際について
大腸は体の中で曲がりくねって、収納されています。何か所かに曲がり角があって、
それを通過するときに、痛みだったり、突っ張ったりするような感覚が生じます。
肛門から開始しますと、20~40cmほど進んだところで、最大の山場のSDジャンクションという場所があって、ここを越えるのが大変なのです。
当院では、患者様のご希望により静脈麻酔を使用してウトウトしたまま検査を受けることができます。
いつでもご相談ください。
大腸内視鏡の挿入にあたっては、医師個人の技量が痛みや挿入率に大きく差が出ます。
無理な操作をすると腸管穿孔という大事故につながりますので、慎重な操作が必要なのです。
(当院の院長は穿孔事故を起こしたことはありません)
通常は4分間ほど(早ければ2分間くらい)で一番奥の盲腸へ到達し、スコープを抜きながら詳細に大腸の中を観察して終了となります。
全部で10分間ほどです。
静脈麻酔を利用された場合には、そのあと30分間~1時間ほど休んでいただきます。
大腸内視鏡の準備
大腸内視鏡は、胃カメラ(上部内視鏡)と達って、患者さんに準備していただくことがあります。
前処置、と言います。
大腸内視鏡(大腸カメラ)は、お通じの通り道を逆向きに肛門からスコープを挿入してゆくため、大腸の中がからっぽになっている必要があるのです。
そのため、検査の前に、1.8リットルから2リットルほどの腸管洗浄液を、小分けにして飲んでもらいます。
何度もトイレに行って、何回も出してもらいます。
力む必要はありません。
最後には無色透明あるいは黄色透明になったら、検査可能となります。
この前処置が患者さんにとっては、つらいのですが、省くことはできないのです。
もともと便秘の方は数日前から、下剤を内服することで、前処置をラクにする工夫を取り入れております。
胃カメラ(上部内視鏡検査)について
当院ではオリンパスの最新式の経鼻内視鏡を導入いたしました。かなり細くて直径5.4ミリです。
また、当院では胃カメラは当日でも施行可能です。(予約枠の空きがある場合です、お電話でご確認ください)
予定の診療や、予定の検査の合間に行いますので、お待たせすることもございます。
検査は夕方でも受けられます。
(16時でも17時でも18時でも。ただし、検査の前には絶食である必要があります。お水やスポーツドリンクは飲んでも大丈夫です)
胃カメラを楽に行うコツ
胃カメラ検査を受ける際は身体が楽な状態になれる服装を意識したり、唾を飲み込まないことやリラックスすることが大切です。札幌市で胃カメラ検査を受けるなら当クリニックをご利用ください。
胃カメラを受ける時の注意点
病気の早期発見が可能な胃カメラですが、胃カメラを受ける際はいくつか注意点があります。札幌市にある当クリニックでは、鼻から胃カメラを挿入する経鼻内視鏡を導入しています。
内視鏡検査の重要性
体の内部で発生している症状は自分で発見することが難しいため、内視鏡検査で確認する必要があります。こちらでは内視鏡検査の重要性についてご紹介しています。
知っておきたいピロリ菌の基礎知識
ピロリ菌は胃痛の原因のひとつです。胃の病気を予防するためにも、ピロリ菌の除菌は欠かせません。札幌市にある当院では、ピロリ菌の除菌治療を行なっています。
ピロリ菌が引き起こす病気
ピロリ菌に感染すると慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など様々な病気を引き起こす原因になります。胃の病気の治療や予防をお考えなら札幌市にある当クリニックへご相談ください。